2.5人に1人が非正規雇用労働者な時代の「年金の増やし方」
国民年金と違い、保険料は会社と折半で、もらえる金額も収入に応じて異なります。
「厚生年金」に、非正規雇用者でも正社員の所定労働時間および日数のおおむね4分の3以上働いていれば、加入対象者となるのです。
そのため、「非正規雇用でも厚生年金に加入しているなら、無理して転職する必要はないでしょう。厚生年金に加入しているだけでお得なので、低賃金で足りない分は副業などで稼ぐのも一案だと思います」と、ヨースケさんは話します。
■厚生年金が無理なら個人型の確定拠出年金を
厚生年金の加入資格がありながら、会社が加入してくれない非正規雇用者は、全国に推計で約200万人もいることが、2015年度の厚生労働省の調査で判明しました。
保険料の半分を負担すべき雇い主が、違法に「加入逃れ」をしている可能性が指摘されています。
厚生年金未加入が疑われている企業は、なんと79万社にのぼり、2016年4月から悪質な企業には立ち入り検査を実施し、強制加入させる方針で臨んでいます。とはいえ、そう簡単にはいかない大きな壁が、現実には立ちはだかっているのです。
なぜなら、厚生年金の保険料支払いは、中小零細企業にとっては死活問題でもあるから。