二択で簡単!数字の嘘に騙されない「政治センス」を鍛えるクイズ
の高所得者グループのうち、下層である年収500万円ちょっとの人々が、年収の低下で大量に「年収500万円未満」の低所得者グループに流れ込んできたのです。
彼らは、年収が減ったとはいえ500万円に近い層で、低所得者グループのなかでは高い年収を持っています。そのため、この層の流入で低所得者グループ全体の平均年収は押し上げられることになります。
高所得者グループにとっても、グループ下層であった彼らが低所得者グループに移動することによって「重し」がなくなったため、平均年収が上がります。
「高所得者グループ」「低所得者グループ」という名前のせいでややこしくなっているものの、2012年と2016年ではそのグループを構成するメンバーは違うということ。
このため、全体の平均年収は落ちているのに、それぞれのグループの平均年収が上がるという奇妙な現象が起こり得るのです。
■数字のカラクリにだまされない方法
数字が苦手な人ほど「数字はウソをつかない」と思いがち。
でも数字にはカラクリがあって、その区切り方や見せ方で、実際とは違う結果を示すことが可能です。
そう、数字はウソをつくことがあるのです。