今2500の言語が消滅の危機!独特の意味を持つ言葉の魅力とは
言葉にはどんなものがあるのでしょうか。
「この本にはイラストがついているので、その言葉がどんなふうに、どんなシチュエーションで使われるのかはわかりやすいと思います。
ただ、スウェーデン語のfika(フィーカ)は、ニュアンスを伝えるのが難しい言葉です。スウェーデン人にとってはこれがなくてははじまらないくらいの、しきたりみたいなもの。
本には書かなかったのですが、fikaは別にコーヒーがなくてもいいし、ひとりでもいいし、日常のなかの束の間の休息も、カフェで本を読んでいても、fikaです。もちろん、fikaにコーヒーはぴったりですけどね」
また、ドイツ語でぬるいシャワーを意味する言葉warmduscher(ヴァルムドゥーシャー)については、どちらかといえばよくない言葉なんだそうです。「これは、“少々弱虫で、自分の領域から決して出ようとしない人”のことをいいます。平坦ですが、意味深長な罵りの言葉です」
こんなにおもしろい言葉を翻訳できないなんて、なんだかちょっともったいないような気もしますよね。
■実は日本人がなにげなく使う言葉が魅力的
とはいえ、私たち日本人にもっとも親しみがあるのはやっぱり日本語です。