今2500の言語が消滅の危機!独特の意味を持つ言葉の魅力とは
そこで、エラさんに日本語のイメージについてうかがってみました。
「とても美しく、詩的で、歴史的なルーツを内包している言語だと思います。まだ数えるくらいしか日本語の言葉や概念(たとえば、間など)を知らないのですが、いつかもう少し学んでみたいと思っています」
ちなみに、本書に載っている数ある言葉のなかからお気に入りの言葉をお聞きしたところ、なんと日本語の「Boketto(ぼけっと)」がダントツでお気に入りだとのことでした。
なにをするでもなく、ぼんやりとしているさまを表すものですが、日本人がなにげなく使っている言葉に、イギリス人のエラさんが惹かれるのはうれしい驚きでした。
本書には、他にもいくつかの日本語が紹介されています。ですが、どんな言葉が載っているのかは、お楽しみということにしておきます。
■ほかの言葉に翻訳できない言葉が消滅中!
じつは、世界では2,500もの言語が消滅の危機に瀕しているといわれています。本書のなかでも、イディッシュ語やヤガン語、ゲール語といったあたりは危険なカテゴリーに入ります。
その言葉でしか表しきれないニュアンスを持つ言葉が消えゆく運命にあるとしたら、それはとても大きな損失なのではないでしょうか。