文部科学省が発表した「校内暴力の発生件数」は嘘?統計の裏事情
つまり結局のところ、これらの統計を見たところで、地域や学校の環境などは一切わからないのです。
■学校が校内暴力事件を揉み消そうとする理由
では、なぜ学校はそこまでして事件を揉み消そうとするのでしょうか?
答えは簡単です。責任を問われるからです。
そんなの当たり前だと思われるでしょうか?いじめが発生した場合、それは学校の責任でしょうか?教師の責任でしょうか?担任の責任でしょうか?
私はそうは思いません。
私の子どもが学校でいじめにあっていたとして、担任からその報告を受けたとします。私であれば「事件が大きくなる前に、よく報告してくれた」と感謝します。
しっかりした担任だと信頼します。いじめの報告があれば、保護者間で連携をとり、地域で監視する体制を整えることが可能になるかもしれません。
報告がない状態では、なんの対策も打てません。
しかしながら世の中の保護者は、どうもそうは思わない人が多数派のようです。
校内で起こる事件はすべて学校の責任であり、いじめが起こるのは、担任の指導不足であると捉えられるのです。だから、学校はいじめの報告に対して消極的になります。本当に学校が悪いのでしょうか?