くらし情報『文部科学省が発表した「校内暴力の発生件数」は嘘?統計の裏事情』

文部科学省が発表した「校内暴力の発生件数」は嘘?統計の裏事情

■事件後に「今後どうしていくか」を考えよう

たとえば、ある地域で殺人事件が起こったとします。

殺人事件が起こったのは、その地域の管轄の警察の責任でしょうか? 違いますよね。学校も同じです。

たしかに事件を未然に防ぐことは重要ですが、100%完全に防ぐことはできません。重要なのは、起こったあとに、責任が誰にあるのかを問うことではなく、これからどう対処していくかであるはずです。

いじめの報告があったとき、いじめが起こったことを嘆くのか、大事になる前にわかったことに感謝するのか、どちらがいじめの発生件数を抑えることにつながるしょうか?

学校はもっと、保護者に助けを求めてもいいし、保護者はもっと学校に対して協力的でいい。そうやって、開かれた環境で、地域全体が子どもを育てる。そうなれば素敵だと思いませんか?

責任のなすり付け合いに、建設的な未来などあり得ません。


(文/元教師・教育問題漫画家・眞蔵修平)

【参考】

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