本好きが4割もいるイギリスに学ぶ「子供が活字離れしない方法」
と答えた子どもが43%(2014年調査)。やはり前年比で6ポイント増加しています。
「何を読んでいるか」という問いには、「教科書」が73%でトップ。以下、「ウェブサイト」60%、「小説」47%、「新聞」31%。いずれも、2010年時の調査より増えています。
唯一、読まれなくなっているのが雑誌です。雑誌を読んでいると答えた子どもは49%で、2010年の58%から9ポイント減っていました。
ウェブサイトがトップに来ている点が現代らしいといえますが、この調査結果からイギリスでは子どもが読書をたのしむ習慣がしっかりと根づいていることがうかがえます。
■子供が「読書大好き」になる環境
子どもたちが好んで読書する背景について、ナショナル・リテラシー・トラストの代表ジョナサン・ダグラス氏は、(1)ティーン向け小説の新たな潮流と(2)子どもの読書習慣を促す活動の2点を挙げています。
イギリスで児童文学といえば、『ハリー・ポッター』シリーズ(J・K・ローリング著。日本では松岡佑子訳で静山社より刊行)の大ヒットが記憶に新しいところ。
これまでも、すばらしい児童文学が生まれてきましたし、良質な児童文学作品に贈られる『カーネギー賞』や『ガーディアン賞』が、子どもたちの本選びに役立っています。