本好きが4割もいるイギリスに学ぶ「子供が活字離れしない方法」
そんなイギリスの子どもたちの間で、近年新たな流行が生まれています。
アメリカの作品、『トワイライト』シリーズ(ステファニー・メイヤー著。日本では小原亜美訳でヴィレッジブックスより刊行)や、『ハンガー・ゲーム』シリーズ(スーザン・コリンズ著。日本では河井直子訳でメディアファクトリーより刊行)がベストセラーになっているのです。
海外の作品のブレイクで選択肢が増え、さらに読書をたのしむ子どもが増える、というよい循環が生まれています。
また、子どもの読書習慣を促す活動には『ブックスタート』や『サマー・リーディング・チャレンジ』、『ヤング・リーダーズ・プログラム』が挙げられます。
『ブックスタート』は、赤ちゃんを持つママに絵本やおすすめの絵本リストを配り、絵本の大切さを伝える活動。日本でもいくつかの自治体が0歳児健診の場で導入していますから、聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
『サマー・リーディング・チャレンジ』と『ヤング・リーダーズ・プログラム』は学童期の子どもたちの読書をサポートする活動。『ブックスタート』も含め、これらは3つともイギリス発祥です。
イギリスでは、児童文学作品が読まれる土壌、プラス行政や慈善団体による継続的な活動が、子どもたちに読書のたのしさを浸透させる原動力になっているんですね。