頭が18kgの負担に!座り仕事よりも怖い「立ち仕事の悪影響」
と指摘します。自覚がないまま筋肉疲労がたまっていけば作業の効率が落ち、集中力も低下。その結果、ケアレスミスを招いたり、労災事故を引き起こすことにもなりかねないわけです。
また、症状の深刻化も問題です。オーストラリア・シドニー大学の研究チームは、ことし2月に“立ちっぱなしやぎこちない姿勢での長時間労働は腰痛リスクを8倍に高める”とする研究を発表しています。
カナダ労務健康安全局(CCOHS)によると、立った姿勢での労働が続くと腰痛や筋肉疲労だけでなく、足の痛みやむくみ、下肢静脈瘤、首や肩のこりなどさまざまな症状になって表れるというのです。
■立ち仕事+手作業はもっと怖い!
同じ足に体重がかかったままであることが、いちばんの問題。座って休憩をとるのが難しくても、定期的に足踏みや屈伸をしたり、周囲を軽く歩き回ったりするだけでも効果はあります。
その程度の動作が可能なら、ぜひ10分ごとなど時間を決めて実行を。軽い運動は気分転換にもなり、集中力低下を防ぎます。
また、立った状態で手作業をしている人は要注意!
頭の重さは約5kgで、首と背骨に負担をかけています。頭を傾ける角度が増すにしたがって首と背骨にかかる重さも増え、30°傾けると5kgだったものが18kgにもなるのです。