きょうだいが多いと結婚がうまくいく?人数別の傾向を科学が解明
この研究の著者の一人、同大学で社会学を教えるダグ・ダウニー教授は「きょうだいがいると、他者との交渉のスキルをいい意味でも悪い意味でも磨くことになり、それが、結婚を含めた大人同士の関係のとてもよい練習になるのです」と説明しています。
■ケース2:きょうだいが1~2人の場合
[ポジティブな面]:より利他的で思いやりがある
愛のある関係が築けていれば、きょうだいがいることは人の成長によい影響を与えるものです。ブリガム・ヤング大学の研究チームは「数人のきょうだいを持つことで、人は特に向社会的行動によい影響を与えます」と結論づけています。
向社会的行動とは、寄付やボランティア活動など“他の人のために行動すること”。この研究では、きょうだいが1人いると思いやりのある性格になりやすいこと、さらに、女性のきょうだいがいる人は特に精神的に安定しやすいことも証明されました。
[ネガティブな面]:きょうだいの悪い習慣に影響されやすい
悪い行動は伝染性を持っているようです。カリフォルニア大学デービス校の研究によると、非行をしているきょうだいがいる人は同じ行動をとりやすいとか。また、ネガティブな行動とはいい切れませんが、10代で子どもを産んだ姉妹がいる女性は4倍の確率で自分も10代で子どもを産むことが、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究でわかっています。