「新線の開業が12月に間に合いそうもないので、開業日は8月に延期」というような話も聞くことがある。
気になる運行区間をチェック
著者撮影 途中駅でSLも人も小休止。
SL列車の運行区間はバンコク・ファランポーン駅からアユタヤまでの往復が多いが、最近はバンコクの東、チェチェンサーオへ運行されたり、逆に西のナコンパトムへ運転されることもある。いずれも朝8時にバンコクを出て、夕方にバンコクに戻ってくる1往復の運転。
乗車するための切符はタイ国鉄窓口での予約販売となるが、SL列車の人気は高く、すぐに売り切れになるようである。通常、1両か2両はバンコクにある日系旅行社が買い上げ、観光とセットで販売している。少々値段は高くなるが、どうしても乗りたいのであれば、こちらの方が切符は確保しやすい。
著者撮影 アユタヤ手前のカーブは前方のSLがよく見える。
現在タイ国鉄は、運行に使用できるSLを3両保有しており、そのうち状態のよい2両を用いて運転される。いずれも戦後に輸出された日本製のSLである。日本製のSLというと戦時中にタイ、ミャンマー間に建設された泰緬鉄道用に輸出されたものと混同されることがあるが、これは別のものである。