2023年12月22日 21:40
金婚式に夫婦で高級フレンチレストランへ⇒5万円のコースなのに出てきたのは…まさかのポテト!?
あのころは…
当時、会社員をしていた夫。ある日突然、独立してファーストフード店を開業したいと言いだしました。そのとき私は息子を妊娠中。しかし熱意を持って脱サラするという夫を支えようと覚悟を決めたのです。
夫が力を入れたのは、とにかくおいしいフライドポテト。料理の腕はたしかだったのです。しかし経営には向いていなかったようで、開業から4年で閉店を余儀なくされました。
その後は負債を抱え、返済のため夫は日夜肉体労働に明け暮れるように。
私もパートを掛け持ちしましたが、貧しい日々が何年も続きました。
さらに息子が高校生になったころ、苦労がたたって私が入院することに。夫は毎日息子にフライドポテトを作ったのですが、「これのせいでうちが貧しくなったんだ。もう我慢できない、家出してやる!」と父子で大喧嘩。悲しいことに、私の入院中に息子が家を出て、そのまま高校もやめてしまったのです……。
これを作ったのは?
苦い記憶がよみがえり、涙が出てきた私。夫にうながされるまま大盛りのフライドポテトに手を伸ばします。ひと口食べるとその味は、昔夫が自負していたものと同じ。
誰が作ったのかと驚いていると……。
「母さん、父さん、金婚式おめでとう!」