2022年2月7日 23:40
40代から肝機能低下の宣告。閉経後に増加する「脂肪肝」とは?【医師監修】
(黒田先生)。
脂肪肝とは?
肝臓に中性脂肪がたまった状態
アルコールを飲まない人でもなるという脂肪肝。どういう状態のことを指すのでしょうか。
「脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態を指します。脂肪肝の最も多い原因は肥満です。 肥満や糖尿病の人は、インスリンの働きがにぶくなるため、肝臓に脂肪がたまりやすくなります。
前述したように、肝臓の役割の一つに、使い切れなかった糖分や脂肪酸などを中性脂肪やグリコーゲンとして蓄える働きがあります。しかし、その後使わずにため込み続けると脂肪肝になってしまうのです」(黒田先生)。
肥満以外にもある脂肪肝の原因
脂肪肝の一番の原因は肥満。しかし、それだけではないと黒田先生は言います。
「一つは女性ホルモンの低下です。女性ホルモンのエストロゲンはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の上昇を抑える働きがありますが、分泌量の低下に伴い、LDLコレステロールが増えて、肝臓にたまってしまうことで脂肪肝を引き起こします。
そのため、閉経後はエストロゲンが急激に低下するため、脂肪肝のリスクは高まると言えます。
もう一つはコレステロールを使えない体である、ということです。