2022年6月8日 03:10
「虫?糸くず?」明るい所や白いものを見ると浮遊物が。これって病気?受診する?【眼科医監修】
明るい場所や白い所、青空などを見たときに、黒い浮遊物が見えることはありませんか。「若いときはこんなことなかったのに」と思う人も多いでしょう。痛みやかゆみなどがないために、どうしていいかわからない人もいるのではないでしょうか。この目に起こる現象の正体はいったい何なのか、眼科医の田辺直樹先生に聞きました。
教えてくれたのは…
監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)
日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。
子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。
なぜ目の前に虫のようなものが見える?
40代以降で多い「飛蚊症」
目の前に浮遊物が見える場合、どんな原因が考えられるのでしょうか。
「生理的要因と病的要因の可能性が考えられます。
圧倒的に多いのは生理的要因で、約9割を占め、「飛蚊症(ひぶんしょう)」と呼ばれます。
飛蚊症とは
「目には、硝子体という部位があり、ゼリー状になっています。