2022年6月8日 03:10
「虫?糸くず?」明るい所や白いものを見ると浮遊物が。これって病気?受診する?【眼科医監修】
硝子体は、加齢などで成分が変化して委縮することで液状になります。すると硝子体が濁ってその影が網膜に映り、視野の中で黒い点のように見えるのです。
見えるものは以下のような形状が多いです。
近視が強いと20代、30代でも見られますが、加齢が一因なので多くは40代以降に見られます。ただ、誰もに見られる症状というわけではありません。また、まれですが生まれつきと言う場合もあります」。
まれに網膜剥離である場合も
「確率としては低いですが、網膜剥離の場合もあります。浮遊物が見えたあと、突然“黒い点の量や範囲が急に増えた”“暗い場所で突然稲妻のような光が見える”“急に視力が低下した”“視野の一部分が欠けている”といった症状が見られます」。
受診したほうが良い?
一度検査をしておくと安心
「生理的要因なのか、病的要因なのかは検査してみないとわかりません。病気が隠れている可能性はゼロではありませんので、受診することをおすすめします。
ただ、飛蚊症には今のところ有効な治療法がありません。目薬や飲み薬も効果がありません」。
気にならなくなるケースが多い
「一度できた硝子体の濁りが完全に消えることがありませんが、視野の中心からずれることも多いです。