2023年2月25日 21:10
患者の7割が女性だという「微少血管狭心症」ってどんな病気?原因や予防法などを徹底解説!
心臓病は閉経後の女性の身に起こる病気の一つ。その中でも最近話題なのが「微小血管狭心症」という患者の7割が女性だとされている狭心症です。医学界でも注目されている「微小血管狭心症」について、心臓病に詳しい新田正光先生にお伺いしました。
監修/新田正光先生(千葉西総合病院 副院長・循環器内科部長)
1997年秋田大学医学部卒業循環器内科医、不整脈専門医、心血管インターベンション治療学会専門医としてアブレーション、PCI、両室ペーシング療法や植込型除細動器の手術をおこなっている。その他、総合内科専門医/指導医、救急科専門医、透析専門医、ICLSなどの資格を有し、多岐に渡り活躍している。
★関連記事:閉経後はリスクが高まる「心臓病」。胸だけではなく、顎やおなか、歯にまで痛みが出るって本当?
微少血管狭心症とは
更年期女性に多い病気
まず、更年期の女性は女性ホルモンであるエストロゲンの生成が減少していきます。すると、エストロゲンの働きの一つである動脈硬化を抑える保護作用の力も弱くなってしまいます。
そうすることで、心臓病のリスクが高まってしまうのだとか。
「エストロゲンの減少により、心臓の筋肉に血液を送る冠状動脈が狭くなったり塞がったりして、心筋への血液の流れが悪くなり心筋が酸素不足に陥る、虚血性心疾患になる方が増えます。