2023年6月20日 08:10
知っておきたい! 更年期とLDLコレステロール上昇との意外な関係。更年期に対策したいことって?
血液中にはLDLコレステロールとは別の、さまざまな悪玉コレステロールがひそんでおり、それらを含めたすべての悪玉の量を表すのが、non-HDLコレステロールの値です。
「脂質代謝とは、脂肪を分解する能力、機能を指します。更年期のころはこの脂質代謝が落ちる傾向にあります」(駒形先生)
更年期世代はなぜLDLコレステロール値が上昇する?
40代以降になると、コレステロールの中でも悪玉のLDLコレステロールが上昇しやすいと言います。それはなぜなのでしょうか。
「その理由を話す前に、知っておいてほしいのは、LDLコレステロールは少な過ぎても良くないということです。ある程度の悪玉がなければ、善玉のHDLコレステロールが機能しないからです。健診結果にある基準値内であれば、善玉と悪玉のバランスが取れているということになります。
さて、女性ホルモンのエストロゲンはコレステロールを材料に産生されますが、更年期になるとその量は減っていきます。
作られる女性ホルモンは減るのに、それまでと同じように脂肪の多い食事をとっていると、コレステロールが余ってしまいます。
脂肪の分解は主に肝臓でおこなっているのですが、
コレステロールが余ってしまうと肝臓にも脂肪がたまって、脂肪を分解する機能が低下してしまいます。