新生活の「春だる」ストレス…自律神経を整える方法は?
倉恒先生:
人が活動するためのエネルギーは細胞が酸素を取り入れて作り出されます。
オーバーワークやストレスで活動量が多くなるほど酸素の消費量は増加し、活性酸素の発生量も増えます。
酸化ストレスを受け続けると、ストレス耐性が低下し、自律神経の乱れを生じます。
自律神経の乱れに伴い、睡眠に障害が起こったり、脳の緊張状態が続くと、精神的疲労や身体的疲労が蓄積していきます。
精神的疲労と身体的疲労は相互に影響しあっており、片方の疲労だけが 蓄積するわけではありません。
疲労を解消するためには、精神的疲労と身体的疲労を招いている自律神経を整えていく必要があります。
―疲労をためないための方法について教えてください。
倉恒先生:
疲れが取れない、よく眠れない、仕事のミスが増えた、度忘れが増えた・・・。
これらは「疲労」のサインです。
ストレス負荷が続くと自律神経バランスが崩れて、交感神経系の過緊張状態に陥り、放っておくと疲労が蓄積します。
自律神経の歪みを治す最適な方法が生体リズム(体内時計)を整えることです。
朝日とともに目覚め、日中は活発に活動し、夕方から徐々に副交感神経を優位にして深い睡眠をとる――このリズムが疲労をためない最良の方法です。