【知って得する!保険の基本】死亡保険金の受け取り方
死亡保険を含む生命保険では、保障内容や毎月支払う保険料などについて考えることも大切です。それは万一の時の保障のためのものだからです。しかし、万一のことがあった場合、何もしなくても保険会社が自動的に死亡保険金を支払ってくれるわけではありません。保険会社に対して保険金を受け取るための請求を行う必要があります。したがって、死亡保険金の受け取り方(請求方法)についても、知っておくことが大切です。
死亡保険加入後に行っておくこと
生命保険のなかでも特に死亡保険においては、万一のことがあった時には、保険の対象者(被保険者)の方ご自身で、死亡保険金の受取人に連絡することや、保険会社に対して請求を行うことができません。
したがって、死亡保険金の受取人の方が、その死亡保険契約の存在を知っておかなければ、死亡保険金の請求を行うことができません。
ですから、死亡保険に加入した時点で受取人の方に対して、少なくとも下記の項目を伝えておく必要があります。
- 保険の種類(死亡保険)
- 保険会社名
- 保険会社の連絡先、担当者
- 死亡保険の契約者番号(証券記号番号)
- 保険の対象者(被保険者)
万一の時の死亡保険金の受け取りまでの流れ
(1)保険会社に連絡する
死亡保険では、保険の対象者(被保険者)が死亡または高度障害になるなど、保険金の支払い事由が発生した場合は、保険契約者または保険金受取人の方が、保険会社に対して連絡を入れます。
その際、保険会社は連絡を入れた人に対して、表1の項目の確認を行います。
表1 死亡保険金の支払い事由が発生した場合に、保険会社が連絡を入れた人に確認する項目
- 保険証券の番号(ご契約が複数ある場合は全件の保険証券の番号)
- 亡くなられた方(被保険者)の氏名
- 亡くなられた日
- 亡くなられた原因(事故や病気など)
- 死亡保険金の受取人の氏名と連絡先
- 連絡をされた方の氏名(被保険者との続柄と連絡先)
- 亡くなられる前の入院や手術の有無
※上記以外の項目についても確認される場合があります。