赤字は5000億円超
健康保険組合連合会は9月10日、「平成21年度健保組合決算見込の概要」を発表した。同発表は平成22年3月末に存在した1,473組合の、決算見込を集計したものとなる。
それによると、21年度の経常収支は、経常収入が6兆1,717億円、経常支出が6兆6,952億円で、赤字は過去最悪の5,235億円となった。
これは、被保険者数の減少や、賃金の減少などによる保険料収入の目減りなどに加えて、国の制度の変更、医療費の増大などが主原因とされる。
見込みよりは良かったものの…
ただ、当初は6,207億円の赤字予定であったが、最終的に見込みを972億円下回った。これは支出が当初の予算を下回ったため。
赤字の組合は前年度より153組合増えて1,184組合となり、約8割が赤字の状況。
健保連の運営は年々厳しさを増し、平成15年度~平成19年度までは黒字であったが、今回で2年連続の大幅赤字となる。また加入組合数も減少傾向が顕著で、平成7年度の1,819組合より毎年下がり続け、本年は1,473組合となった。
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