くらし情報『【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第22回目 [保険選びの極意5]教育資金づくりに役立つ学資保険はコレだ!』

【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第22回目 [保険選びの極意5]教育資金づくりに役立つ学資保険はコレだ!

例えば、満18歳~満21歳まで毎年50万円がもらえるA学資保険の場合、受取金の総額は200万円(=50万円×4回)です。月払保険料10,323円を被保険者である子どもが0歳~15歳になるまでの15年間払い続けた場合、保険料総額は1,858,140円(=10,323×12ヵ月×15年)。返戻率は、107.63%になります。一方、6歳時10万円、12歳時20万円、15歳時30万円、18歳時40万円、20歳時50万円、22歳時50万円の合計200万円が受け取れるB学資保険の場合、月払保険料8,073円を子どもが0歳~22歳になるまでの22年間払い続けた場合の保険料総額は2,131,272円(=8,073円×12ヵ月×22年)であり、返戻率は93.84%となります。受取総額が同じでも、毎回の保険料や払込期間等が異なると返戻率は異なります。ひと手間になりますが、返戻率は必ず計算しておきましょう。

3.学資給付金が支払われるタイミングをチェックする

学資給付金が支払われるタイミングは学資保険によって様々です。進学前の12月に支給される商品もあれば、進学前の10月や11月に支給される商品、学資年金支払開始年齢を複数のパターンから選べる商品等があります。

学費のうち初年度納入金の納付期限は通常、合格発表後の2~3週間以内が目安です。私立大学のAO入試の場合、入学願書受付時期が早いことが多いので、早ければ10月頃には初年度納入金の支払いを済ませなければいけないところもあります。学資保険に入る場合は、受取時期を必ずチェックしてなるべく早めに学資給付金が受け取れるように設定した方が安心です。

4.育英年金を付ける場合の注意点

育英年金は、子ども本人に支払われる年金です。「子供保険」の名称で販売されている学資保険に組み入れられていることが多く、契約者である親に万一のことがあった場合に、その年から満期になるまで「毎年お亡くなりになられた日」に所定の年金が支払われるようになっています。天国のお父さん(お母さん)から毎年プレゼントが届く感覚ですね。
ただ、育英年金の年金額とそれまでに払い込んだ保険料総額によっては、その子を扶養家族にできなくなることがあるので要注意です。これは1年間の育英年金額から、その経費にあたる保険料相当額を差し引いた金額が基礎控除の38万円を超えると、その子に課税所得(雑所得)があるとみなされてしまうからです。
そうなるとその子は「扶養家族」ではなくなり、扶養控除や母子家庭等に支給される児童扶養手当等が受けられなくなる可能性が出てきます。育英年金を付ける場合は、年金額を38万円以下に設定するように心がけてください。


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