女性の加入金額も40歳代が最も高くなっており、30歳代・50歳代も女性の平均加入額よりも高くなっています。ただし、男性と比べると年代による大きな差はありません。
これは女性の場合、ライフステージの変化によって加入金額を大きく変更するのではなく、最低限必要な死亡保障だけ加入し続ける傾向があるためのように思われます。
実際の加入金額は希望している金額よりも少なめ
なかには、先ほどの平均加入額を見て、万一のことが起きた時に、この金額で大丈夫なのか?と思われた方もいるのではないでしょうか?
図3は、自分に万一のことがあった場合に用意しておきたい保険金の希望額を調査したものです。
図3 死亡保険金の希望額【単位:%】
資料:(公財)生命保険文化センター「生活保障に関する調査(平成25年度)」をもとに作成
この調査での平均希望額は男性では3,172万円、女性では1,463万円となっています。
特に、男性では5,000万円以上が20.1%と最も多くなっており、3,000万~5,000万円未満も2番目に多い18.1%となっています。
また、女性では1,000万~1,500万円未満が20.6%と最も多くなっています。
男女ともに、希望額よりも実際に加入している死亡保障の保険金額の方が少なく、男性は1,290万円、女性は587万円少なくなっています。
そして、「(希望する金額は)わからない」と回答した割合が男性では24.9%、女性では34.2%となっています。具体的に死亡保障の保険金額をイメージするのが難しいところから、分布のなかで最も高い割合となったものと思われます。
最後に、実際に5,000万円以上の死亡保障保険金額が必要かどうかは状況によって異なりますが、死亡保険は、万一の時のための“安心”です。