【知って得する!保険の基本】Q:老後を豊かに暮らすための費用はどれくらい?
老後を豊かに暮らすためには、どれくらいの費用が必要なのでしょうか?(公財)生命保険文化センター「平成25年度生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える一カ月の最低日常生活費は、平均22.0万円となっています。また、ゆとりある老後生活を送るための費用として、最低日常生活費以外に必要と考える金額は平均13.4万円となっています。つまり、老後を豊かに暮らすための費用が、約35万円必要であると考えている人が平均的であるといえるでしょう。
老後の生活費は実際にそんなにかかるの?
実際、60歳以上の無職世帯の生活費は、1カ月にどれくらいかかっているのでしょうか。
図1 世帯主が60歳以上の無職世帯(2人以上の世帯)の1カ月間の収入と支出
資料:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年)」をもとに作成
世帯主が60歳以上で無職である2人以上の世帯の家計における消費支出は約24.7万円となっています。一方で、手取り収入は約17.6万円となっており、毎月約7万円が不足しているという様子がわかります。
では、世帯主が60歳以上単身の場合の無職世帯をみてみましょう。
図2 世帯主が60歳以上の単身無職世帯の1カ月間の収入と支出
資料:総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年)」をもとに作成
世帯主が60歳以上単身の無職世帯における消費支出は約14.3万円となっていて、手取り収入は約10.2万円となっています。無職である2人以上の世帯ほどではないにしても、毎月約4万円が不足しているのが現状です。
老後の生活に不安を感じる?