女性の生保加入率が急増、初めて男性を上回る--生保文化センター調べ
生命保険文化センターは、3年毎に行っている2010年度の「生活保障に関する調査」を12月に発表した。
10年度の調査は、全国の18~69歳を対象に10年の4~6月に行ったもので、4,076人から回答を得たもの。
これによると、生命保険や個人年金保険の加入率は、男性は79.9%と3年前より2%ほど減ったのに対し、女性は0.2%増えて81.4%となり、1987年に調査を始めてから初めて女性の加入率が男性を上回ったという。
働く女性の増加と、生保各社の品揃え対応などが要因
女性の増加内訳では、特に民間の生保の伸びが顕著で、前回の3年前に比べ1割ほど増えている。この要因としては、働く女性が増えている一方、女性の生命保険ニーズに合わせた生保各社の品揃えが影響しているようだ。
例えば、アフラック(アメリカンファミリー生命保険)は、乳がんなどの女性特有のがん治療に給付金を手厚く払う特約をつけるなど、女性対象の商品を増やしているほか、朝日生命保険は、女性専用の医療特約を昨年10月に発売、男性に比べ女性に患者数が多い病気での入院に対して給付金を払うといった内容となっている。
こうした女性向けの新商品は今後も成長が見込めるとし、生保各社とも、品揃えを強化しつつある。
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