【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第33回 保険料月1万円でいざというときに役立つのか検証してみよう(2)医療編
保険料月1万円以下のAさんの保険のお役立ち度を検証する第2弾。今回は医療保障についてシミュレーションしました。使用したデータは厚生労働省の「医療給付実態調査 平成23年度」と「患者調査 平成23年」。新生物(がん含む)で入院したケースと脳血管疾患で入院したケースの2パターンによる試算です。終身医療保険と終身がん保険の毎月の保険料は合計3,838円。はたして、十分な医療保障が受けられるのでしょうか。
1.Aさんが加入している保険内容について
Aさんが加入している保険は表1の通りです。
医療保障は「終身医療保険」と「終身がん保険」です。
終身医療保険は入院・手術給付金のほか、先進医療や放射線治療を受けたときに給付金が支払われるようになっています。例示している終身がん保険は、がん診断一時金だけのシンプルなタイプのがん保険です。初めてがんと診断されたときには200万円が、がんが再発したときは2年に1度を限度に100万円が複数回支払われるようになっています。
例示の定期保険は特約を一切付けていないので、医療保障のないタイプです。
<表1:Aさん(30歳男性)が加入した保険>
※医療保険とがん保険の保険期間:終身、保険料払込期間:終身資料:著者作成(保険料は2013年6月20日現在)