【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第11回目 保険料節約5つのコツ その(4)「資産づくりを始める」
【2】どれだけの「キャッシュポイント」を持っていますか?
必要保障額に影響する要素のもう1つは「遺族が得られる将来の収入(キャッシュポイント)」です。万一のときにどんな収入を得られるか、チェックしておきましょう。
※第10回コラム参照
図表1の(1)~(4)は、会社員や公務員の夫に万一のことがあった場合に妻子が得られる一般的な将来の収入です。この金額が多ければ多いほど遺族の生活は安定します。
遺族の将来の収入を増やすポイントは2つあります。
1つめは、配偶者の収入を確保したり、より仕事に専念できるようにサポートをすることです。パートナーが専業主婦であれば、再就職できるように資格取得を応援したり、育児や家事を分担することで女性が働きやすくなります。
2つめは、図表1の(5)~(8)の空欄に書き込める収入源を作っていくこと。
本業とは別に、パートナーと協力してできる小さな事業を始めておけば、何かあったときの支えになります。不動産投資や株式投資、FX等はメジャーなところですが、リスクも大きくなります。投資に限らず、こつこつとインターネットなどを利用して元手が少なくてもできるビジネスを始めてみても良いかもしれません。大切なのは続けられるかどうかで判断すること。好きなことや得意なことであれば無理なく続けられますが、儲かりそうということだけで飛びつくと、軌道に乗る前に息切れしてしまいます。
資産づくりや新たな「キャッシュポイント」をつくることは、保険とはまったく関係のないことのように思えるでしょう。しかし保険は「イザというときの経済的な損失を補てんするためのもの」。お金がまわる仕組みづくりができていれば、保険に頼りすぎることなく、適度な保険料で安心を得ることができます。