くらし情報『【知って得する!保険の基本】Q:「医療保険」と「がん保険」は保障内容が似ていますが、違いは何ですか?両方必要ですか?』

【知って得する!保険の基本】Q:「医療保険」と「がん保険」は保障内容が似ていますが、違いは何ですか?両方必要ですか?

では、がんに備えるために、あえて優先順位をつけるとすればどうでしょう。
保険の目的のひとつは、経済的リスクに備えることです。がんになった場合、一般的な病気やケガに比べて、経済的負担が大きくなる可能性が高くなります。そのため、入退院を繰り返したり、治療が長期に渡ったり、負担する医療費が高額になったりする可能性の高い「がん」に特化した「がん保険」こそ、万一のときの備えとして優先すべきではないでしょうか。

長期に渡る治療 ~「がん治療」は入院だけではない~

以前の「がん」治療といえば、長い間入院生活を余儀なくされるイメージが強いのではないでしょうか。しかし厚生労働省「平成26年(2014)患者調査」によると、現在がんでの1回あたりの平均入院日数は、19日程度と短くなっています。
では、なぜ、がんは「治療が長引く」といわれるのでしょうか。
その答えは、「入院・手術」以外のがん治療にあります。

がんと診断されてから、病状確認のための検査や、患部への手術が行われる時期があります。
その後、再発防止のため、抗がん剤などを利用した化学療法や放射線治療などが実施される期間があります。この期間の治療は、6カ月ほど継続することが一般的で、入院を伴わない通院治療が増えています。
他にも、がんそのものへの治療後に、日常生活の質の向上のためリハビリに取り組む期間があります。
これらの期間の合計が「がんの治療期間」であり、それぞれに医療費負担が発生することを想定する必要があります。

健康保険適用外の治療の可能性

がんにかかわる治療の特徴のもうひとつが、健康保険などが適用されない費用が発生する可能性があることです。
がんの治療では、健康保険適用の治療で効果が薄い場合、健康保険の適用されない治療を選択するケースもありえます。

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