【子育てパパ・ママのための、お金の習慣】子どもの金銭感覚を高める 小遣いの渡し方
子どもの小遣いをいくらにしたらいいのか、何歳から渡せばいいのか迷っている。そんなパパ、ママの相談をよく受けます。金融広報中央委員会「子どもの暮らしとお金に関する調査 平成22年度調査」によると、1ヶ月あたりの子どもの小遣い(最頻値)は小学生500円、中学生1,000円、高校生5,000円です。しかしその水準の小遣いを渡しておけばいいかというと、そうではありません。大切なのは金額ではなく、渡し方。大人になってお金に困らない暮らしを続けられている人の多くは、小遣いを通じてユニークな体験をしています。事例をもとに、金銭感覚を高める小遣いの渡し方を紹介します。
4歳で1日100円+消費税。
高校生になっても同額の小遣いでやりくりしているA君
A君のママはA君が4歳のときから「1日100円+消費税(以下、100円)」の小遣いを渡すようにしていました。理由は、お金の価値をリアルに体験してもらいたいから。小遣いを通じて、マーケティングの仕組みや貯蓄の重要性、資金源となる親への交渉術を自ら体得できるように、おままごとでお金の数え方を覚えた頃から小遣いを渡すようにしました。
ルールは次に挙げる2つ。
- 毎日100円+消費税を渡します
- お菓子は自分で買いましょう
4歳の子どもに1ヶ月3,000~3,100円の小遣いは多すぎると思う人は多いでしょう。でも、彼は毎日100円をもらって、毎日買い物に行くうちに、彼は自分を満たすためのお金の使い方を考えるようになりました。
たとえば、定価100円を超えるお菓子の場合、コンビニではなくスーパーに行くと、100円以下で売っていることがたまにあることを知りました。10円のお菓子を1個ずつレジに持って行くと消費税は払わなくていいけど、それを5個、10個とまとめて払うと消費税がとられることを知りました(※消費税は1円未満が切り捨てになる)。
300円のゲームカードパックを買うために、「小遣いを貯める」ことも覚えました。あるだけ使っていては大きな買い物ができないことも、おじいちゃん、おばあちゃんからもらったお年玉がどんなに貴重なモノかも、小遣いが教えてくれたのです。