【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第18回目[保険選びの極意1]定期保険と収入保障保険はどちらがお得?
つまり、受取金額は加入した月(1ヵ月目)に亡くなったときが最も多くなり、保険期間が経過するごとに少なくなっていきます。
収入保障保険は、子どもの頃によく使った直角三角形の定規をイメージするとわかりやすいかもしれません。直角(90度)部分を契約日に合わせてください。保険期間が経過する(直角部分から右に動く)ごとに高さが低くなるでしょう?収入保障保険も、保険期間が満了に近づくほどにじわりじわりと死亡保障額が低くなっていきます。突然ガツンと減ることはなく、決まった早さで徐々に減っていくのです。
一方、定期保険は四角いブロックを更新のたびに保障を小さくしながら継続するイメージです。もちろん、更新するかしないか、減額するかしないかは契約者の自由です。死亡保険金が3,000万円の定期保険に加入しているのであれば、3,000万円のままで更新することもできますし、500万円に大幅に減らして更新することもできます。
2.自在性では「定期保険」、合理性では「収入保障保険」の勝ち
図表1をご覧ください。25歳男性が55歳までの30年間、定期保険(10年更新タイプ)と収入保障保険(保険期間30年)に入ったときの保険料・保障額を比較しました。公平を期すために、定期保険は10年目に2,200万円、20年目に1,200万円と、収入保障保険の死亡保障額の推移に合わせて減額更新することとして保険料を算出しています。
<図表1:収入保障保険と定期保険の保険料比較>
※保険市場で取り扱われている収入保障保険、定期保険で保険料試算している(2013年3月7日現在)
※収入保障保険の条件:保険期間55歳満了、死亡・高度障害年金月額11万円、リビング・ニーズ特約あり
※定期保険の条件:保険期間10年、死亡・高度障害保険金3,100万円→2,200万円→1,200万円(更新の都度減額)、リビングニーズ特約あり
30年間の保険料総額を比較すると、収入保障保険の95万4,360円に対して、定期保険は133万4,160円。30年間で36万9,800円の差になりました。1ヵ月間でおよそ1,000円の差が生じていることになります。