【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第18回目[保険選びの極意1]定期保険と収入保障保険はどちらがお得?
なぜこの差が生まれているかは、図表2をご覧いただけるとよくわかります。定期保険(青い四角)に収入保障保険(赤枠の直角三角形)を重ねてみると、定期部分にははみ出し部分が存在しています。これが定期保険の保険料総額が高くなっている原因なのです。
<図表2:定期保険と収入保障保険の違い>
今後のライフイベントに大きな変動がない場合で、20年以上は死亡保障が必要なご家庭であれば、「収入保障保険」を選択するのが合理的です。毎月の保険料負担を一定にできますし、総額でみても有利なケースが多いからです。今後お子さまが生まれる予定がない、マイホームはすでに買っている、という場合は、収入保障保険の中から自分に合った商品を検討してみてはいかがでしょうか。
一方、定期保険は自在性が高いので、今後のライフプランの変化に対応しやすいメリットがあります。「予定外に子宝に恵まれた」「子どもの進路は高校までと思っていたが、大学に進学したいと言いだした」「就職浪人を避けるために大学院進学を決めた」など、人生には変化がつきものです。収入保障保険の場合、契約を更新して保険期間を延長することは原則できませんが、定期保険の場合、更新すれば長く続けることができます。保険商品にもよりますが、70歳~80歳までは更新できる場合が大半です。また、更新の際に、減額せずに同額のまま継続する、という選択もできます。一般的に収入保障保険よりも保険料は高めになりますが、変化が起きたときに臨機応変に対応するための保障のつもりで保険料を払うのもひとつの方法といえるでしょう。
どちらかひとつを選ぶのではなく、組み合わせて入ってみるのもいいですね。子どもの進路変更などに対応するために、500万円~1,000万円程度の定期保険(10年更新タイプ)に入っておき、メインの死亡保障は収入保障保険で備えておく。こうすることで、どちらの強みも享受できます。
3.煙草を吸わない人は「リスク細分型」に狙いを絞る
定期保険や収入保障保険には、煙草を吸わない人や体重・身長のバランスのよい人、健康診断における各数値が保険会社の定めた範囲内であるなど、健康状態が特に良好な人の保険料を安くする「リスク細分型」があります。