くらし情報『【子育てパパ・ママのための、お金の習慣】お金をかけずに大学進学を目指すための2つのポイント[後編]』

【子育てパパ・ママのための、お金の習慣】お金をかけずに大学進学を目指すための2つのポイント[後編]

前回は「[ポイント1] 学ぶきっかけをつくる」をテーマに、親の取り組み、きっかけづくりが教育費節約のポイントですよ、というお話をしました。今回は戦略的なお話をします。教育費は先が読める支出。「子どもには●●中学校(私立)で学ばせたい」「公立校でたくましく育ってほしい」等と方向性が決まったら、情報を集めましょう。早めに行動を起こした家庭がどれだけ教育費を節約できたか、2つの事例をもとに紹介します。

[ポイント2]先を見据えた進路選択をする

目次

・[ポイント2]先を見据えた進路選択をする
・[例1] 公立中高一貫校を受験したAさんのケース
・[例2] 学費が安めの私立大学の推薦枠狙いで高校を選んだBさん
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学費は、オール国公立に進むのが家計にとっては理想ですが、高校受験、大学受験と2つのハードルを越えなければいけません。親も子も望む結果になるとは限りません。受験リスクを減らすことで、教育費の節約に成功した2つの事例を紹介します。


いずれも目先の受験だけでなく、将来の出費を見越した学校選択をすることで、無駄な出費を抑えています。特に例2のBさんは低所得ながらもそれを武器に、私立高校、私立大学に進学した強者です。

[例1] 公立中高一貫校を受験したAさんのケース

小学受験、中学受験というと私立校をイメージする人は多いかもしれませんが、国立大学付属小学校や中学校、公立中高一貫校にも受験はあります。国立大学付属校の場合には、小学校→中学校→高校→大学(指定校推薦)のルートがあるところや、難関国公立大学への進学率が高いところもあるので、小学校または中学校のうちに入っておくというのも1つの方法です(国立大学付属校は、有名私立大学の付属校ほど母体となっている大学への進学率は高くはありません)。公立中高一貫校は進学校に併設されたり、国立大学等の合格を目指して新たに新設された高校が多く、大学進学を目指す学生に人気があります。

Aさんは、小学5年生から公立中高一貫校受験コースのある進学塾に通い、地元の公立中高一貫校を受験・合格しました。進学塾に通っていたときは年間40万円ほどの月謝がかかりましたが、中学からは塾に行っていません。中学・高校の6年間で大学進学を目指すカリキュラムとなっているので、高校2年生までに高校3年間のカリキュラムを終え、高校3年生のときは受験対策を徹底して行われたそうです。
ペースが早いので授業についていけなくなりそうになったこともありましたが、学校の先生に相談しながら学習方法を見直した結果、現役で国立大学に合格しました。


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