ユニ・チャーム、福山大学・北海道大学と共同でフロアウェットシートでの床清掃前後の気持ちの変化を検証
今回の実験課題のように床汚れが多い場合には、「水分が豊富なシート」を使用することで、ストレスや労力感を感じずに、より効率的に水拭き清掃ができることがわかりました。
■福山大学心理学科 宮崎 由樹先生のコメント
昨今の新型コロナウイルス感染症の流行にともない、私たちの衛生環境に対する意識は高まりました。それに応じるように、感染症の流行前に比べて、普段の床の清掃頻度も多くなったと言われます。
今回、フロアウェットシートによる水拭き清掃が気分におよぼす影響を検証しました。この検証で、フロアウェットシートによる床の清掃を行うことで、明るい気分が清掃後にはさらに高まることが分かりました。また、フロアウェットシートの品質による違いも明らかになりました。「水持ちの良いウェットシート」を用いて床の清掃を行った場合には、暗い気分が解消される可能性が示されました。このことには、「水持ちの良いウェットシート」を用いた方が楽に床汚れを落とせることが関係していると思われます。
このように、清掃用品の品質によって、清掃後の気分のあり方に違いが生じるようです。日々の清掃行動と気分・メンタルヘルスとの関係は明らかにされていないことが多いです。