くらし情報『花瓶で繰り広げられる花の花火 17世紀の花の絵画展「イン・フル・ブルーム」がマウリッツハウス王立美術館で開催』

2022年2月9日 09:30

花瓶で繰り広げられる花の花火 17世紀の花の絵画展「イン・フル・ブルーム」がマウリッツハウス王立美術館で開催

がライデンに創立され多くの学者が植物の研究に携わるようになりました。最初に花の静物画に特化した絵画を描いたのは、アンブロシウス・ボッサールです。1618年頃の作品とされる「窓辺の花瓶の花」に描かれた花は写実的に描かれていますが、同じ季節に咲く花ではなく、また、花が全て正面を向いていることや、あり得ないほどの長さの花もあることから、想像しながら描かれたということが分かります。

■奥が深い物語
1600-1630年代、多くの画家が想像の世界からなる花の絵画を描きました。花の種類が多いほど、また花の希少価値が高いほど持て囃されました。1630年代以降は正面を向いたシンメトリックなスタイルから、より現実に近い花を描くようになりました。1639年にハンス・ボロンジエールが描いた花の絵は、彼の先達の画家たちのそれに比べるといささか「乱れた」印象を与えます(「フローラル・スティルライフ」国立美術館所蔵)。後ろ側に見える花は影になっており、絵に奥行きを与えています。
17世紀のオランダの黄金時代がもたらした経済的な豊かさにより、このような絵画は一般庶民の間でも人気が高まっていきました。
生花の人気は高く、とりわけ、チューリップのような当時は珍しかった花は投機の対象ともなり、球根1個と運河沿いの家1軒が取引されたと言われています。

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