明治27年(1894年)創業、ゆかた製造卸「三勝(さんかつ)」歌川国芳作「荷宝蔵(にたからぐら)壁のむだ書き」ほか、2022年夏のゆかた新作を発表!
*「粋」のある伝統的型染め「注染」
三勝のゆかたをはじめ、明治時代から多くのゆかたや手ぬぐいは「注染(ちゅうせん)」で染められています。
注染とは、その名の通り、染料を注いで染める伝統的な型染めの一種です。重ねた生地の上に伊勢型紙を置き、特殊な糊で防染します。その上から染料を注ぎ、模様部分を染め上げます。
一度に何枚もの生地を染められるほか、生地の表裏なくきれいに染まるのが特徴です。職人の手作業による美しい染めには、粋な風情が生まれます。
三勝がこのたび新作として発表した「荷宝蔵壁のむだ書き」は、2枚の異なる伊勢型紙を用い、この注染を2回繰り返す「細川染め」という手のかかる技法で染め上げました。
柄番:2313/生地:綿紬刷毛目/刷毛書きをしたような縦縞の織りが特徴の綿紬
*風合いの異なる3種類の生地が揃うラインナップ
「荷宝蔵壁のむだ書き」ゆかたは、刷毛書きをしたような縦縞の織りが特徴の「綿紬(つむぎ)刷毛目」、黒糸の節が特徴の赤坂紬を用いた「綿紬ネズ」、火消し半纏で使われる刺し子生地の「刺し子」、生地や風合いの異なる3種類のバリエーションを揃えました。
個性的な柄も相まって、新しいゆかたの魅力を楽しめる自信作です。