くらし情報『150年間、一般に公開されてこなかった漢方医学書の秘伝書『砦草』~戦場における養生訓、江戸時代のサバイバル教本~はじめて現代語に翻訳して刊行 7月中旬に楽天ブックスにて発売予定』

2022年6月28日 10:30

150年間、一般に公開されてこなかった漢方医学書の秘伝書『砦草』~戦場における養生訓、江戸時代のサバイバル教本~はじめて現代語に翻訳して刊行 7月中旬に楽天ブックスにて発売予定

著者は祖父の代から医業にあり、水戸藩医でもあった原南洋(=原玄与)氏で、父から医術を学び、後に内科(古医方)や産科を修め、本書以外にも数冊の書物を著しています。

本書の内容は、野戦における健康管理や応急措置の方法について解説したものです。著者の息子が武士に取り立ててもらい、遠方に赴任する可能性も出てきたので、彼のために折に触れて書き留めたものが本書の土台である、ということです。つまり、武士となった息子のために、いざという時に、身を守るすべを伝えておきたいと思って、さまざまな緊急事態に対応できる、とっておきの方法を書き留めたものなのです。
我が子に緊急事態が起きたとき、自分が助けることができればいいのですが、それが叶わないとき、本書を携帯していれば、適切な対処法を知ることができるので、なんとか窮地を脱することができるではないか、との思いが根底にあるとも考えられます。「子どもの一大事を救いたい」という、「親心」が本書を書かせたということもできるでしょう。また、著者は「一時の思い付きを書き留めたものに過ぎない」として、当初は出版に消極的であったということから、おごり高ぶらない、謙虚な人柄であることが窺えます。

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