2023年9月15日 10:30
「芥川龍之介がみた江戸・東京」をたばこと塩の博物館(東京・墨田区)で9/16~11/12開催!
に生まれました。生後7ヶ月ごろ、母親が病気になり、母の実家である芥川家に引き取られ、母の兄とその妻、母の姉である伯母に育てられることになりました。芥川家は当時、本所区小泉町15番地にあり、龍之介は18歳になるまで本所・両国周辺で過ごしました。
芥川家は代々、江戸城内の茶室を管理し、将軍や大名たちを茶の湯で接待した奥坊主の家柄でした。江戸幕府に仕える家柄、さらに本所・両国という土地柄もあって、龍之介は身近に“江戸的なるもの”を感じながら育ちました。また、養母は通人として知られる細木香以の姪でした。細木香以は幕末から活躍する俳人、商人であり、ここにも“江戸的なるもの”がありました。
Photo.02 『本所絵図』 嘉永5年(1852) たばこと塩の博物館蔵
龍之介の育った芥川家は、江戸時代から隅田川や回向院の近くにあった。
Photo.03 「(東京名所)両国回向院」絵葉書 個人蔵
後ろに国技館が見えることから明治42年(1909)以降に撮影されたもの。
Photo.04 龍之介の養母の叔父である細木香以の銘が彫られたきせる たばこと塩の博物館蔵
【芥川龍之介が愛した「東京」の色 大川(隅田川)