2023年12月5日 10:30
ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第26弾 欧州全土の食通が訪れる銘店ドイツ・フランクフルト「無垢ツヴァイテ」
を創業。ラーメンを選んだ理由は「ラーメンが大好きだったことと、日本食の素晴らしさを伝えるにはラーメンが最もよいと思ったから」とのことです。
創業者・山本 真一氏
「無垢」フランクフルト本店の外観
●限られた環境で生まれたラーメン
ラーメンはほぼ独学で作りました。日本はラーメンを作る環境が恵まれているのに対しドイツは限られた環境でした。例えば麺に使用するかん水は、当時のドイツでは手に入らなかったため、薬局で炭酸ナトリウムと炭酸カリウムを購入し、自分で調合していました。小麦粉も日本のようにラーメン用にブレンドされたものはありませんでした。パン用粉が主体で、麺を作ってもぼそぼそとした食感でラーメンに適さなかったため、粉という粉を全て試し、最終的にピザ用とパスタ用の小麦粉に辿り着きました。山本氏曰く「もしあの時、日本のようにラーメンを作る環境が整っていたら、既成概念に縛られたラーメンしか作れなかったと思います。制限されているからこそ、知恵と工夫が生まれたのだと思います」とのことです。
当初、「無垢」は看板もなければHPも持たないお店でした。
オープン直後からお客様がたくさん来たわけではありませんが、「本物の日本のラーメンが食べられる」