くらし情報『明治学院大学国際学部 合場敬子教授が論文「無毛化する女子高生の身体」を発表』

2024年4月8日 12:00

明治学院大学国際学部 合場敬子教授が論文「無毛化する女子高生の身体」を発表

DOI :https://doi.org/10.50962/wsj.30.0_52
著者 : 合場敬子

◆本研究のポイント
女性による体毛の除去はあまりにも当然視されて、今までほとんど考察の対象になっていませんでした。研究の結果、女性は体毛を除去しなければならないという身だしなみで悩む女子高生が存在することが明らかになりました。このことから、同じ規範によって苦しんでいる大人の女性もいることが推定されます。今まで、この規範が生み出す問題は、特に日本においてはほとんど議論されていませんでした。本研究は、体毛の除去という美容実践(身体に手を加え、社会で望ましいとされている理想の身体を実現するための数々の行為)が生み出す問題を人々が考えるきっかけを提供できたと考えています。

◆研究内容
・背景
1960年代から70年代の第二波フェミニズムでは、美容実践を女性身体への抑圧の問題とみなし、フェミニズムが取り組むべき課題としていました。第二波フェミニズム運動の中で誕生した『Ms.』の1972年の創刊号では、Lyons and Rosenblatt(1972)が女性の体毛は無用であるという考えが、女性の生身の自己を否定していると指摘し、やがては体毛を除くことが抵抗に会い、毛深い人も毛がない人も幸福に生きることができるようになるであろうと述べています。

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