くらし情報『たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」を4月27日(土)から6月30日(日)まで開催』

2024年4月19日 10:00

たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」を4月27日(土)から6月30日(日)まで開催

たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」を4月27日(土)から6月30日(日)まで開催

Photo.09 引出し付き一つ提げたばこ入れ 個人蔵

引出しの中には象牙と竹でできた薬さじが入っている。

II 見どころだらけのたばこ入れ
たばこ入れの袋、前金具、きせる筒、根付といった各部品に用いられた素材や装飾技術は、それらを組み合わせてできたたばこ入れとしてはもちろん、部品単体としても人々を魅了しました。金工や漆芸、革工芸のように分野として成立しているものから、呼び方の定まらない細工類まで、たばこ入れに関わる工芸分野は非常に幅広いものです。
さまざまな工芸分野が関わる袋物の製作過程には、豊富な知識に裏打ちされた袋物商たちの存在が不可欠でした。彼らは各素材を吟味し、取り合わせを工夫し、それぞれの分野の職人と良好な関係を築きながら差配することで、顧客が望むものを完成させるプロデューサーのような存在でもありました。
明治維新を経て身分による持ち物の制約が緩む中、明治9年(1876)に廃刀令が出されると、刀装具を製作していた職人たちが本来の仕事を失いました。職人たちは袋物を含めた生活用品に腕を振るうようになり、袋物は「見て楽しむ工芸品」としての黄金期を迎えます。本章では、用と美を兼ね備えた美術工芸品としてのたばこ入れを紹介します。

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