2024年4月19日 10:00
たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」を4月27日(土)から6月30日(日)まで開催
さまざまな素材、さまざまな分野の職人が関わる手仕事の数々など、細部にわたる魅力をご覧いただきます。
![たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」を4月27日(土)から6月30日(日)まで開催](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252Fatpress%252F2024%252Fatpress_391987%252Fatpress_391987_5cce25a5aea6df309cd3_10.jpg,small=1200,quality=90,type=jpg)
Photo.10 銭菱手更紗腰差したばこ入れ[後期展示]
日本で好まれる銭菱手柄の布を贅沢に使い、本体とかぶせの柄が合うように仕立てられている。緒締には最高級の紫水晶が使われ、筒には彫金の名手・栗田貞みん(正しくは王偏に民)による象嵌が施されている。
![たばこと塩の博物館(東京・墨田区)で「時代とあゆむ袋物商 たばこ入れからハンドバッグまで」を4月27日(土)から6月30日(日)まで開催](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252Fatpress%252F2024%252Fatpress_391987%252Fatpress_391987_39e63855d1bd29f10f54_11.jpg,small=1200,quality=90,type=jpg)
Photo.11 竹編一つ提げたばこ入れ
緒締も袋も竹で仕立てられている。栃木の竹工芸の名工・飯塚琅かん(正しくは王偏に干)斎(1890-1958)の作。
【八代目桂文楽旧蔵コレクション】
近代を代表する落語家・八代目桂文楽(1892-1971)は、たばこ入れのコレクターでした。そのコレクションは一時期80点を数えたといい、素材や組み合わせの素晴らしいものばかりでした。森文楽が活躍した時代には依然としてきせるで喫煙する人も多く、落語家たちが楽屋でたばこ入れを見せ合う文化も残っていました。文楽のコレクションは弟子の昇進祝いに贈ったり、戦争の混乱のために散逸したりもしましたが、当館ではたばこ入れ40点と、文楽が専用に誂えた箪笥を所蔵しています。