くらし情報『難民絵本100冊ワークショップから生まれた「なまえ」がテーマの翻訳絵本『ぼくのなまえはサンゴール』が5月30日に出版』

難民絵本100冊ワークショップから生まれた「なまえ」がテーマの翻訳絵本『ぼくのなまえはサンゴール』が5月30日に出版

この場合の「難民」とは、受け入れ国で難民認定されたかどうかに関わりなく、戦争や災害、気候変動、経済的問題によって住んでいる町や国からの移動を余儀なくされた人たち全てを指します。学校教育をはじめとする学びの場において「〇万人が移動し、〇万人が亡くなった」という概要のみを伝えることは、紛争や人の死が数字とデータのみに換算される危険性をつねに孕みます。他人ゴトではない「自分ゴト」として問題を捉えるための教材やワークを模索するプロジェクトの中で、絵本もまた有効な学びの素材として位置づけられました。

小野寺さんらは、「絵本を読む人たちは、顔の見えない『難民』ではなく、『サンゴールくん』の物語として主人公に感情移入しつつ、彼が直面する出来事ひとつひとつを追体験しようとします。難解な解説書ではなく絵本だからこそ、参加者のみなさんが、サンゴールくんの置かれた状況を、物語の中から読み取ったり、絵から発見したり、心に浮かんだ疑問を率直に話し合ったりする様子がとても印象的でした」とワークショップでの様子を語っています。

また、イギリス、アメリカ、オーストラリアなど出版された英語絵本には、難民となって受け入れ国で育った子どもたちを主人公にした作品が多く出版されている一方で、日本ではそうした絵本が翻訳以外には、ほとんどないことにも気づきました。

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