映画『ロマンチック金銭感覚』9月20日・24日・26日にテアトル梅田にてレイトショー上映とトークイベント開催!監督の緑茶麻悠が描き下ろしたアート作品を展示販売
幸田文は、金には「しろうとの金」と「くろうとの金」がある、と綴り、この頃僕は、友だちに支払う金と企業に毟り取られる金とは、つくづく別物だと痛感している。
それなのになぜわれわれは価値を判断するためにひとつの物差ししか与えられていないのか。本作が部分的にフィクションを導入せざるを得なかったことに、想像力に科せられた足かせの重さを思い知る。
堀部篤史(誠光社 店主)
本作はミヒャエル・エンデが晩年に残した「エンデの遺言」から着想を得ているとのことだが、そのメッセージ、そして作品の構造自体、エンデの「はてしない物語」を彷彿とさせる。物語の内と外、虚と実がやがて一体となり、グルーヴを生み出し、観客も巻き込むセレブレーション。
人間を喜ばせたり、不安がらせたり、「お金」ってなんだろう。
身近にあって常に関心を持っているのに、なぜか大抵の人はよくわかっていない。
そんなお金の本質に、軽やかに、ロマンチックに迫るこれまでに観たことがない壮大な実験作。
「自分の踊りを踊れば良いんだよ!」そんなメッセージを受け取って、未来をスキップして進む気分になった。
佐々木誠(映画監督/映像ディレクター)
暮らしと経済、そして家族。