政府も重要性を打ち出した世界が注目するアタッチメント 長年実践する保育園が、アタッチメント子育ての勉強会を開催
【アタッチメント保育でこどもの幸福感が上がる】
2008年開園以来、高輪シュタイナーこども園ではアタッチメントに長年取り組んでいます。担任はクラス園児との信頼関係づくりを何よりも優先しています。抱っこ、個別のふれあい遊び、着替えや食事の介助等、入園直後や不安の大きい様子を見せるこどもには、いつも同じ先生が直接関わることでこどもの中に確かな安心感を育んでききます。
こどもが穏やかに遊んでいる場面ではむやみに話しかけたりせず、傍らで静かに見守る姿勢を徹底します。この見守るというのが他園で勤務経験のある保育者にとっては、意外にも最も難しい課題になります。しかしこどもの様子を俯瞰することで、素の姿が受け止められることを実感します。このような日々の働きかけにより、担任はこどもにとって特別な信頼できる存在として、大きな拠り所となっていきます。こどもは自分が認められ愛されていることを肌で感じて安心し、自信と幸福感で満たされていきます。
その結果、他者への思いやりや感情のコントロールができるようになっていきます。アタッチメント保育を実践することで、「内向的で人前ではことばも動きも出せなかったこどもが入園後数日で社交性を発揮し始めた」