カフェとともにベルリンを知る−オーセンティックなモノのよさ Material編
もともとは科学者としてドイツ・ケルンの大手化学薬品会社で20年以上働いていたカルロスさんは「自分の人生のために何か好きなことをしたい」という思いから、会社員を続けながらワインのプロジェクトを進めていたといいます。次第にプロジェクトの規模が大きくなり、現実的に会社員の仕事を継続することができなくなったタイミングで本格的にご自身のプロジェクトにシフトすることになりました。
カルロスさん:私は化学の博士号を持ち、長年にわたり化学薬品会社で働いていたのですが、会社で働きながらワインのプロジェクトを始めたのです。ケルンは小さな街ですが、徐々に人々がナチュラルワインに興味を持つような環境を作ることができました。当時のベルリンではナチュラルワインやガストノミーはあまり重要視されていませんでしたので、試験的にイベントを数回開催しました。そのうちに人気となり、ベルリンにお店を作ることに決めました。私が思うに、ベルリンという街はありとあらゆる国籍の人々の集まる多文化的な街で、新しいプロジェクトにも非常にオープンな場所です。他のドイツの都市だとリスキーなことも、ベルリンは寛容なので挑戦しがいがあるのです。