どうする?妻子持ちの男に近づく年下女、口うるさいレス妻と比較してつい…
今後のやりとりについてなのですが…」
沙彩が携帯と宗太の名刺を取り出した。
沙彩「名刺アプリってご存知ですか?相手の名刺をこのアプリで私が取り込むと、相手側にメールが送られてアプリ上でもやりとりできるようになるんです」
沙彩「もしよろしければ、メールよりもアプリのほうが見やすいので、やりとりさせていただきたいのですが」
宗太「ああ、わかった」
沙彩はお礼を言うと、アプリに取り込む。同時に、宗太の携帯にログインメールが送られてきた。
沙彩「それにしても、先輩びっくりした顔が変わらなくて安心しました。これも何かも縁ですし、仕事もぜひよろしくお願いいたします」
お互い仕事として話をしていたのに、今は屈託のない笑顔を浮かべる沙彩に、
宗太の鼓動が一瞬だけ小さく高鳴った。
宗太「ああ」
微笑み返すと、宗太はその場を後にした…-
………
エレベーターに乗り込み、もう2日も既読スルーしているline画面を見やる。
名刺をアプリ登録すると自動的に電話番号も繋がるのか、お互いのlineも勝手に交換していることになっていた。
沙彩はlineにも、律義にお礼のメールをくれていた。
『●●株式会社営業部
木部さま
大変お世話になっております。