2018年7月7日 19:00
「追う恋」「追われる恋」幸せになれるのは…? 1つの答えを描いた感動エピ #20
いきなり「もしもし? 今日の夜、会えない?」って。
正直、今日はそんな気分じゃないな〜と思った私は、「また今度でいい?」と適当に流そうと思ったんですが、「今日がいい! 頼む、最後なんだ」と。いつもと違う雰囲気を感じ、渋々終電近くに待ち合わせ場所に向かうと、いつもの軽い告白ではなくガチの意気込みで言ってきたんです。
「今日で県外へ転勤になってしまうから、もう一度言いに来たよ。きっとMちゃんは覚えていないかもしれないけど、この7年間に僕は10回告白をした。もう、今さらプライドなんてない! 毎回振られる覚悟で来ている。でもね、今日振られても、僕にはまだチャンスがある。11回目の告白をするだけだから」。
とっさに出た言葉が自分でもびっくり
——「わかった、いいよ」
あんなに断り続けていたのに、あんなに良い人どまりだったのに。当時も好きな人がいたんですが、頭で考える前に、気づいたら「いいよ」と口が動いていました。自分でも信じられなかったんですが、そこから時間が止まったように、お互い固まっていたことを今でも覚えています。
ハッ!と正気になった時には、私は終電もないし元彼は「え!? 本当にいいの!?」