2021年1月14日 20:35
不運と思いきやまさかの!…スマホ紛失の女性に訪れた「意外すぎる展開」
「ごめんね、わたしスマホ持ってなくて」
「じゃあハンカチ貸すから、水曜の19時、この映画館の前で返してよ。映画の話、もっとしよ」
帰宅後、もう一度家を大捜索した。「アイフォン探す」の機能は役立たんと怒りながら。しかし、意外になくても困らない、むしろ自分時間が充実して快適になってきていた。
そして借りたハンカチを見つめてほほえむ。なんか幸せ。
4時間の家中大捜索の結果、おばあちゃんの部屋のカーペットの下に挟まっていたスマホ発見。そういや、あの日、ばあちゃんに饅頭買ってきて渡したんだった。
ばあちゃんと談話したのを思い出す。
水曜日、映画館へ向かう。
ていねいに洗ったハンカチを彼に返す。
「あ。これいい匂いの柔軟剤。ありがと」
「直美ちゃん、インスタとかやってる?」
「…ううん、もう止めた。インスタよりちゃんと会って話したいから」
ばっちり、彼と仲良くなった。
翌日、ピンポンが鳴ったので出るとチキが立っていた。
「え、直美、携帯持ってるやんか」
「見つかってん! 来てくれたん?」
「SNSの投稿もないし心配したわ。家電から電話くらいしてや」
「ありがと」
なんか泣けてきてハグした。