夏至は幻想的な恋にハマる!『夏の夜の夢』『ロミジュリ』…あえて今シェイクスピアに注目
今日は夏至ですね。雨続きの日本ではちょっとイメージしづらいけれど、北半球では1年で一番昼が長く、夜が短い日なのだそう。
太陽の力が最も強まるこの日は、妖精たちの持つ力がパワーアップするときでもあり、森の中では祝祭が催されるとの言い伝えがあります。
■夏至の時期に読みたい『夏の夜の夢』
そんな幻想的な森を舞台とした物語と言えば、シェイクスピアの『夏の夜の夢』。夜の森に迷い込んだ2組の男女の恋の行方を描いた、ロマンティックな喜劇です。
原題の『Midsummer Night』は「夏至前夜」という意味で、欧州のキリスト教圏では、若い男女が森へ出かけて幸せな結婚を祈る特別な日だとか。
ここで『夏の夜の夢』を読んだことがない方のために、どんなお話かをざっくり解説しますね。
◎『夏の夜の夢』ってこんな物語
登場人物はアテネの貴族、職人、そして妖精たち。
親に結婚を反対された女子ハーミアと恋人ライサンダーが駆け落ちし、ハーミアの婚約者デミートリアスと彼の元カノ、ヘレナがその後を追いかけます。
一方、地元の職人たちはアマチュア演劇の稽古をするために森へ。
恋人たち、職人たちはそれぞれ森の奥に迷い込むのですが、そこでは妖精の王と女王がケンカの真っ最中。