「悲劇のヒロイン思考」がストレスの元?!【辛酸なめ子 レーネンさんに質問】
というクセを持っていることです。
なめ子:「他人を責める」?
レーネン:たとえば、職場の人間との関係がうまくいかず転職を繰り返す女性は「私はどこに行っても嫌われてしまう」と考えているかもしれません。しかしこれは、彼女のことを嫌いな人たちに問題があるのではなく、「みんなが嫌うなにか」を無意識にしている彼女自身に原因がある可能性も。
それなのに、彼女はそのことに気付かず、自分以外にネガティブな原因を求めてしまうのです。それが「他人を責める」ということです。
なめ子:確かに「周りの環境が悪いから」って話、よく聞きますね。周りを責める気持ちを持っていると、その人たちの人相まで悪く見えるバイアスがかかったりします。
レーネン:もうひとつ例を挙げてみましょう。
もし恋人が浮気していたら、あなたはどのように感じますか?
パートナーであるあなたから見ると、浮気相手や彼氏が悪でしょう。しかし、彼が浮気するまでにあなた自身が知らず知らずに、そういった結果へと導く行動をしている場合もあるのです。
単に相手が甘えているだけの場合もありますが、人間関係は相手があって成立するもの。一方的に誰かが邪悪で、もう一方がまったく悪くないということはありません。