危険な三角関係にハマる?ほろ苦い恋を学べる「大人の恋愛小説」3選
ラブストーリーは好きですか?それとも、恋愛ものはちょっと…という感じでしょうか?
若者向けの恋愛小説はひたすら胸キュンするお話が多いけれど、大人のための作品は一味違います。
そろそろ“大人の恋愛”がしたいなと思ったら、時間のあるときにじっくり読んでみましょう。
今回は女性作家が書いた三角関係モノをピックアップ。複雑に絡み合った恋愛関係って、いろいろ勉強になりますよ!
◆一組の夫婦+女子大生の三角関係
小池 真理子・著『恋』
超傑作との呼び声も高い『恋』の作者・小池真理子さんは、ご主人の藤田宜永さんともども直木賞を受賞しています。美人作家と言われ、エッセイ『悪女のすすめ』もベストセラーに。
『恋』はミステリー仕立ての作品です。軽井沢で女子大生・布美子が男性を射殺、さらに、もう一人の男性にもケガを負わせ、服役しますが、その事件に関心を持ったジャーナリストが、犯人である布美子にコンタクトを取って…というストーリー。
その殺人事件の謎も「えっ?」という結末なのですが…。
主人公の布美子は、文学部助教授・信太郎の翻訳を手伝うことになり、彼の妻・雛子とも親しくなります。
しかし雛子は恋に奔放で、夫公認の愛人が複数いる&信太郎もやりたい放題。